2024/04/30 00:00

本日は二十四節気の「立夏」について、日本の季節やこの頃の体調、漢方のお話などを詳しくご紹介します。漢方に興味のある方にも満足いただけるような内容を目指しています。


立夏とは?

立夏は、毎年5月5日〜5月20日頃までの期間を指します。「夏が始まる頃」という意味で名付けられました。 暦の上では夏になりますが、実際の気候はまだ初夏です。日差しは日に日に強くなり、気温も上がり始めますが、朝晩は冷え込むこともあります。

立夏の体調

立夏は、寒暖差が大きくなる時期です。日中は暑くても、朝晩は冷え込むことがあります。そのため、体調を崩しやすい時期でもあります。立夏の頃によく見られる体調不良としては、以下のようなものがあります。

  • 風邪
  • 喉の痛み
  • 肌荒れ
  • 胃腸の不調
  • 倦怠感
  • ストレス

これらの体調不良は、寒暖差による体の疲労、夏バテ、ストレスなどによって引き起こされます。

立夏の漢方

立夏の体調不良を予防・改善するためには、以下のことに注意するとよいでしょう。

  • 十分な睡眠をとる。
  • 栄養バランスの良い食事を摂る。
  • 水分をこまめに補給する。
  • 適度な運動をする。
  • ストレスを溜めないようにする。

また、漢方薬を活用するのも一つの方法です。漢方薬には、体調不良の原因となる「邪気」を排除したり、体調を整えたりする働きがあります。

立夏の頃によく見られる体調不良には、以下の漢方薬がよく用いられます。

  • 風邪:葛根湯、麻黄湯、小柴胡湯
  • 咳:麦門冬湯、陳皮茯苓湯、杏仁咳止め湯
  • 喉の痛み:金銀花喉嚨散、桔梗湯
  • 肌荒れ:当帰芍薬散、荊芥連翹湯、四物湯
  • 胃腸の不調:五苓散、六君子湯、人参湯
  • 倦怠感:黄耆建中湯、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散
  • ストレス:加味逍遥散、柴胡加竜骨牡蛎湯、酸棗仁湯

漢方薬は、自分の体調や症状に合わせて、薬剤師に相談して選ぶことをおすすめします。

立夏の養生

立夏は、夏の養生が重要です。夏の暑さに備えて、体を丈夫にしておきましょう。

以下に、立夏の養生法をご紹介します。

  • 軽い運動をする。
  • 緑黄色野菜や旬の果物を食べる。
  • 十分な睡眠をとる。
  • ストレスを溜めないようにする。
  • アロマテラピーやヨガなど、リラックスできる方法を取り入れる。

これらの養生法を実践して、健やかに過ごしましょう。

漢方から学ぶ立夏

立夏は、陰陽五行思想でいう「陽気」が最も盛んになる時期です。陽気は、活動や成長を表すエネルギーです。

そのため、立夏は、積極的に活動し、新しいことを始めるのに適した時期と言えます。

また、立夏は、五行思想でいう「木」の季節でもあります。木は、成長や発達を表す象徴です。

そのため、立夏は、心身ともに成長し、発展していく時期と言えます。

まとめ

立夏は、暦の上では夏ですが、実際の気候はまだ初夏です。 寒暖差に注意し、体調管理をしっかりと行うことが大切です。