2024/03/01 00:00
こんにちは、横濱薬専です。
今日は、二十四節気の「啓蟄」について、
季節や体調、漢方のお話を交えてお話ししたいと思います。
啓蟄は、毎年3月5日〜3月20日頃までの期間を指します。
「土中の虫が目を覚まし、活動を始める頃」という意味で名付けられました。
啓蟄の頃になると、日中は暖かくなり、春の陽気がますます強くなります。
梅の花が満開になり、桜の蕾も膨らみ始めます。冬眠していた動物たちも目覚め、活発に動き始めます。

啓蟄の体調
啓蟄は、寒暖差が大きくなる時期です。日中は暖かくても、朝晩は冷え込むことがあります。また、春の乾燥も本格化します。そのため、体調を崩しやすい時期でもあります。
啓蟄の頃によく見られる体調不良としては、以下のようなものがあります。
風邪
咳
喉の痛み
花粉症
肌荒れ
目の疲れ
これらの体調不良は、寒暖差による体の疲労や、春先の乾燥、花粉症などによって引き起こされます。
啓蟄の漢方
啓蟄の体調不良を予防・改善するためには、以下のことに注意するとよいでしょう。
・寒暖差に備えて、服装を調節する。
・十分な睡眠をとる。
・栄養バランスの良い食事を摂る。
・水分をこまめに補給する。
また、漢方薬を活用するのも一つの方法です。
漢方薬には、体調不良の原因となる「邪気」を排除したり、体調を整えたりする働きがあります。
啓蟄の頃によく見られる体調不良には、以下の漢方薬がよく用いられます。
風邪:葛根湯、麻黄湯、小柴胡湯
咳:麦門冬湯、陳皮茯苓湯、杏仁咳止め湯
喉の痛み:金銀花喉嚨散、桔梗湯
花粉症:小青竜湯、麻黄湯、桂枝湯
肌荒れ:当帰芍薬散、荊芥連翹湯、四物湯
目の疲れ:菊花杞菊地黄丸、杞菊明目地黄丸
漢方薬は、自分の体調や症状に合わせて、薬剤師に相談して選ぶことをおすすめします。
啓蟄の養生
啓蟄は、春の養生が重要です。春の陽気をしっかり取り込むことで、冬の寒さで弱った体を回復することができます。
以下に、啓蟄の養生法をご紹介します。
・日当たりの良い場所で過ごす。
・軽い運動をする。
・春野菜を食べる。
・早寝早起きをする。
これらの養生法を実践して、
春の陽気をしっかり取り込み健やかに過ごしましょう。