2024/01/25 00:00
今日は二十四節気の立春について、季節や体調、漢方のお話を交えてお話ししたいと思います。
立春は二十四節気の第一番目で、暦の上では春の始まりです。今年の立春は、2024年2月4日です。

立春を迎えると日照時間が長くなり、気温も徐々に上昇していきます。
冬の寒さから春の暖かさへと移り変わる時期で、自然界では草木が芽吹き、動物たちが冬眠から目覚めます。
人間の体調も、冬の寒さから春の暖かさへと変化していきます。
しかし、その変化に体がついていけず体調を崩してしまう人も少なくありません。
立春によく見られる体調不良としては、以下のようなものがあります。
・花粉症
・風邪
・胃腸の不調
・倦怠感
・イライラ など
花粉症は、春になると飛散量が増える花粉によって引き起こされるアレルギー性鼻炎です。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が現れます。
風邪は、ウイルスや細菌の感染によって引き起こされる病気です。発熱、咳、痰、鼻水などの症状が現れます。
胃腸の不調は、冬の寒さで胃腸の働きが低下したことによるものです。食欲不振、便秘、下痢などの症状が現れます。
倦怠感は、冬の寒さでエネルギーを消耗したことによるものです。やる気が出ない、疲れやすいなどの症状が現れます。
イライラは、冬の寒さで気分が落ち込みやすくなったことによるものです。集中力が低下する、怒りっぽくなるなどの症状が現れます。
これらの体調不良を予防・改善するためには、以下のことに注意するとよいでしょう。
花粉症対策としては、「マスクやメガネを着用する」「花粉の多い時期は外出を控える」などの対策をしましょう。
風邪予防としては「手洗い・うがいをこまめに行う」「栄養バランスの良い食事を摂る」などの対策をしましょう。
胃腸の調子を整えるために「温かい飲み物を飲む」「消化の良い食事を摂る」などの対策をしましょう。
倦怠感を解消するために「十分な睡眠をとる」「バランスの良い食事を摂る」などの対策をしましょう。
イライラを抑えるために「適度な運動をする」「ストレスを溜め込まないようにする」などの対策をしましょう。
また、漢方薬を活用するのも一つの方法です。
漢方薬には、体調不良の原因となる「邪気」を排除したり、体調を整えたりする働きがあります。
立春によく見られる体調不良には、以下の漢方薬がよく用いられます。
花粉症:小青竜湯、麻黄湯、桂枝湯
風邪:葛根湯、麻黄湯、小柴胡湯
胃腸の不調:五苓散、六君子湯、人参湯
倦怠感:黄耆建中湯、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散
イライラ:加味帰脾湯、四逆散、甘麦大棗湯
漢方薬は、自分の体調や症状に合わせて、薬剤師に相談して選ぶことをおすすめします。
立春は、新しい季節の始まりです。体調を整えて、春を満喫しましょう。
